なぜ女装禁止コスプレイベントが多いのか?

©YangChen(TW)

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近年は少なくなりつつありますが、未だに男性の女装コスプレを禁止するイベントも数多く存在します。

女装コスプレについては、昔から様々な場所で「男女差別だ」等の議論が繰り返されていますが、年々女装レイヤーも増えていて、最近では「男の娘」というワードも流行りました。(男の娘と女装は厳密には違うと思いますが)

中には「女性にしか見えない」「女性よりも美しい」というようなクオリティの高い女装レイヤーさんも増え、SNSやブログ等で多くの画像が拡散されるようになり、少しずつ世間(コスプレ業界)の理解者も増えつつはあります。

そうしたことから、今後はイベントの女装規制は少しずつ緩くなっていくと予想はされますが、そもそもなぜ女装レイヤー禁止イベントが存在するのか?

女性の男装コスプレは許されて、なぜ男性の女装コスプレばかり問題視されるのか?

脱毛とはあまり関係のない話ですが、女装レイヤーさんと脱毛は密接な関係にあるので、今回は女装レイヤーさんのイベント事情について記事にしたいと思います。

目次

コスプレイベントにおける男女比

一般のコスプレイベントに参加する人達の男女比は、概ね1:1だと言われています。

しかし、それは衣装を着てコスプレをする人だけではなく、写真を撮ることが目的である、いわゆるカメラマンや、衣装を着ない一般のお客さんも含まれています。

レイヤー比率

あくまでコスプレをしている人だけで見た場合、圧倒的に女性の数が多いというのが現状です。(逆にカメラマンは男性が多い)

男性レイヤーさんは、毎年少しずつ増加傾向にあるとはいえ、まだまだレイヤー全体の1〜2割といったところだと思います。

ただでさえ少数派な男性レイヤーさんの中で、女装をしているレイヤーさんとなると、さらにその数は減少します。

©億田蒼

©億田蒼

この女装レイヤーさんの絶対数が少ないということが、女装禁止イベントが存在する理由に大きく関わっていると思っています。

詳しくは後述。

 

イベント運営(主催)側の事情

男性・女装レイヤーさんが、コスプレ人口の中では少数派というお話をしましたが、それと女装禁止にどういった関係があるのか?

イベント主催側の立場から考えてみましょう。

イベントを開催する側にとっては、会場費や色々な出費もありますから、集客や収益のことも当然考えなければいけません。

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  • イベントの主役であるコスプレイヤーさんの8割方は女性ということ。
  • 参加する男性の半数以上はカメラマンであること。
  • そして、そのカメラマンは女性レイヤーを撮る割合が高いということ。

[/su_list]これらのことを考慮すると、現状開催されているコスプレイベントというのは、女性のお客さんがメインであり、男性レイヤーさん(女装含む)の需要は少ないと言えます。

イベント主催側が、女性のお客さんに媚を売るというと変な言い方になりますが・・・

メインである女性客をないがしろにできないということは理解できます。

 

一部のレイヤーさんの不祥事

よくネット上で話題にも上がりますが、イベント会場のように人が大勢集まる場所では必ず何か問題が起こります。

一部マナーの悪いレイヤーさんやカメラマンさんの迷惑行為であったり、過激な露出問題であったり、レイヤー同士のいざこざなど、例を挙げればキリがありません。

そういったことが起こる度に、イベント主催側も対処しなければいけませんが、そのうちの一つが「女装コスプレ禁止」という場合もあります。

要は一部のマナーの悪い女装レイヤーさんが問題を起こし(女子トイレ・更衣室の使用や、女装を利用したナンパ行為等)、それに対する処罰として女装禁止になってしまった場合です。

これについては正当な理由ですし、仕方の無い部分もありますが、おかしな点もあります。

 

女性レイヤーの意見が強い

おかしな点というのは、何も女装レイヤーさんばかりが不祥事を起こしているわけではないということです。

女性(男性)レイヤー同士で問題を起こすこともありますし、過激な露出で注目を集めるレイヤーさんも沢山存在します。

そういった問題は処罰・禁止されず(もちろん禁止されるイベントもあります)、なぜか女装レイヤーばかりが「女装禁止」というレッドカードを一発で食らうようなことが多いのです。

 

理由は簡単で、先ほどお話した「女装レイヤーさんの数が少なく、女性が主役のコスプレイベントが多い」からです。

女装レイヤーさんの起こした不祥事に対してクレームを入れるのは、ほぼ女性です。(当然ですが)

主催側からすれば、メインのお客である女性の意見を無視して集客が落ちることは避けたいので、少数派である女装レイヤーに対して規制した方が都合が良いということです。

よく問題視されている「過激な露出レイヤー」に対してクレームを入れるのも女性が多いですが、これについては男性客の半数以上を占めるカメラマンさんに需要がある(=集客力がある)ため、すぐに取り締まらないようなところも多いです。

©David Photo Studio

©David Photo Studio

つまりは主催者側の理由で、需要やニーズのあるものは残し、集客や収益のために、女装レイヤーさんが追いやられるという形になるわけです。

もちろん、本当に悪質な女装レイヤーさんの過去の不祥事のせいで、正当に女装禁止をしているイベントもあるので、全てがこれに当てはまるというわけではありません。

それでも、コスプレイベントの運営もビジネスなので、少数派は理不尽な規制をされることもあるということは理解していなければいけません。

 

まとめ

©mitom.udon

©mitom.udon

まだまだ女装禁止のイベントは数多く存在しています。

最近(現2016年11月)だと、2016年12月2〜4日に幕張メッセで開催される大手イベント「東京コミックコンベンション2016(通称:東京コミコン)」にて、男性の女装コスプレは禁止とされていましたが、世界中から多くの批判が殺到し、女装コス禁止を解除するという騒動がありました。

このように、世界的にも男性の女装コスプレが認知されてきているのは事実です。

今だからこそ「男女差別だ!」と騒がれ問題になることも多いですが、女装レイヤーさんの全てが悪い人ではなく、純粋にコスプレを楽しんでいる人も沢山います。

そのような人たちにとっては、肩身の狭い思いをする時期は続くかもしれませんが、きっと理解者も少しずつ増えてきてくれると思うので、これからもコスプレ活動頑張って下さい。

今回は脱毛に全く関係のないお話でした。

 

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